pick up!
【回想実録】メキシコペソ円トレードのヒストリー

今回は私がメキシコペソ円トレードを開始してから、このブログの公開に至るまでのヒストリーについてまとめてみました。

当初35万円の少額資金でスタートしてから早いもので約2年が経過し、いくつもの幸運に恵まれたこともあって2021年からは資金1,000万円でトレードできるまでに成長を遂げました。

しかし、その期間中どのようなトレードを積み重ねて現在に至ったのか、改めてその過程を振り返ってみれば決して平坦な道のりではなかったことが再認識できるでしょう。

私のような凡人トレーダーは現在の結果だけに目が眩み、そこに至るまでに経験した苦難を忘れがちです。

この記事は何よりも自分自身への戒めという位置付けで記述するものです。

トレードヒストリー

2019年8月に50歳の誕生日を迎え、老後資金の問題を改善するべく思考を繰り返しているうちに1ヶ月が経過。

ようやく踏み出した第一歩がFXのメキシコペソ円のスワップトレード。

実はFXに関しては前科あり。

2010年頃に当時流行のFX本やブログを読み漁り、理解したつもりになっていきなり実弾でトレードを開始。

少し買ったり大きく負けたりを繰り返しながら徐々に資金を溶かしてゆき、そのまま苦い思い出と共にFXから退場。

それから10年の年月が流れ、FXは自分に向いていなかったと頑なに封印。

そんな前科があるだけに、今回はもっと手堅く資金を運用しようと第一候補に上がっていたのは積立NISA口座を活用したインデックス投資。

しかし、運用開始にあたってすぐに準備できる資金は35万円しかなく、手堅い資産運用ではスピード感が不足していると感じていた。(典型的な破滅パターン!!)

そんな中でたどり着いたのがメキシコペソ円のスワップトレード手法。

高金利通貨という特性を生かし、通貨を購入して日々スワップ金利を獲得するというシンプルなトレードスタイルは過去に挫折した裁量トレードとは全くの別物に思えた。

2019年

2019年9月

9月27日金曜日、35万円を入金し15LOTを購入。

金曜日に新規ポジションを獲得したので、この日はスワップも発生せず翌週に持ち越し。

9月30日月曜日、初めてのスワップ獲得。

1LOTあたり13円のスワップ(当時)がついたので195円の利益を獲得。

月利益も同じく195円。

2019年10月

2週間ほど順調にスワップを獲得。

10月14日月曜日、このまま順調にスワップトレードを続けていくかと思いきや、レートが購入価格よりも大きく上昇し含み益が20,000円を超えているのを見て反射的に決済。(笑)

レートが再び下がってきたら再購入しようと考え、それまではコツコツと余剰資金を口座に入金しつつ放置することに。(この当時は日常生活費を切り詰めて、余剰資金を増やすことに全力を挙げていた)

月利益23,095円(内スワップ2,745円)

2019年11月

レートが下がるのを待っているうちに、何と1月半も放置!(棚ボタ利確の興奮をクールダウンさせるためでもあった)

この期間を利用して、リピート系自動売買システムの研究を進める。

ちょうどこの頃スワップ金利がどんどん縮小される傾向にあり、バイアンドホールドでは将来的に先細りになる不安を感じていたからである。

小さいポジションを細かく設置してレートの変動によって利益を薄く剥ぎ取っていく。

そんなイメージでトレードを再開。

この時点で資金は50万円、1ポジション2LOTで、ポジション間隔、利確幅はともに1銭という設定。

この週はそれなりにボラティリティもあり、週計19回約定。

手動トレードの確かな手応えを感じる。

月利益3,718円(内スワップ598円)

2019年12月

1ポジションのLOT、ポジションの間隔など試行錯誤しつつ最適解を探究。

月利益15,875円(内スワップ3,165円)

年年利益42,883円(確定申告対象外)

2020年

2020年1月

1月8日水曜日、イランによる対米ミサイル攻撃などによって為替は大きく反応。

一日で18回の約定があり5,100円の利益を記録。

また、1月は一気に30万円を増資して1ポジションLOTも3LOT(約定利益300円)に変更。

月利益36,963円(内スワップ5,753円)

給料とは別に3万円くらい収入があるといいなと漠然と妄想していたが、思っていたよりもそのハードルは低かった。

2020年2月

2月6日木曜日、レート上昇によって含み損がほどんどなくなったので、全ポジション決済し全額出金。

出金の理由は父親の喜寿祝いの旅行費を賄うためだったが、この行動がのちに奇跡を起こすことになるとは予想もしていなかった。

この週の初め2月3日月曜日は横浜港に係留中のダイヤモンドプリンセス号で集団感染発生が報じられた日。

国内でも新型コロナ感染事例が出始めた時期だったが、九州への帰省と喜寿祝いの旅行は決行。

2月20日木曜日、喜寿祝いの旅行から戻ってしばらくしたころ、ついにメキシコペソ円の大暴落が始まる。

直前の最高値6.000付近から4月2日の4.223に至るあの大暴落である。

しかし、暴落の2週間前に全決済していたことで、この大暴落を華麗にスルーすることができた。(完全に偶然の産物)

2020年3月

3月9日月曜日、大暴落から20日ほど経過、メキシコペソ円は最安値 4.551を記録した直後、長い下ヒゲをつけて終値4.921で引ける。

これを見て反発の兆候だと判断し、直ちに100万円を入金。

3月10日火曜日、45LOTの買いポジションを取得。

3月11日水曜日、更にレートが下がったのを見て10LOTを買い増し。

しかし、この反発はいわゆるダマシであり、その後も下落の勢いは止まらなかった。

3月16日月曜日、週明けから大きく下げたのを見て、今度こそと資金を追加し更に5LOTを買増し。

結果として合計60LOTを塩漬けにしたまま5月25日まで毎日悶々と、また時折襲ってくる急落に怯えながら過ごす羽目となった。(典型的なナンピントレードの悪例)

月利益12,220円(内スワップ12,220円)

2020年4月

絶賛塩漬け中!

月利益16,800円(内スワップ16,800円)

2020年5月

ゴールデンウィークもため息と共に過ごす。

5月21日木曜日、メキシコペソ円のレートが4月13日の直近高値4.650を回復。

5月25日月曜日、メキシコペソ円のレートが3月27日の直近高値4.766を回復。

これを見て27日水曜日から証拠金維持率に影響を与えない範囲で小さく手動リピート手法を再開。

厚く垂れ込めた雨雲にチラリと青空が垣間見えた。

月利益27,835円(内スワップ11,935円)

やはり利確こそが正義なのだと確信。

2020年6月

6月3日水曜日、塩漬けポジション全て決済!

久しぶりに晴天を仰いだ心地。(笑)

しかし、今思えば3ヶ月弱の塩漬けで済んだのは本当に不幸中の幸いと言えるだろう。

この時の教訓によって少しだけ慎重なトレードができるようになった。(少しだけかいっ!)

運命の好転はまだ続いて、この直後コロナ給付金も支給される。

しかし、妻の給付金も併せてFX口座へ投入。(地域経済へは全く還元していない典型例)

口座資金は150万を超える。

6月24日、約定回数を増やすため、売りポジションも発注し両建てをスタート。

月利益84,686円(内スワップ18,958円)

2020年7月

レンジ相場となってボラティリティ落ち着く。

月利益65,028円(内スワップ23,568円)

2020年8月

欧米バカンスの影響か市場沈静化してボラティリティ低下。

月利益42,468円(内スワップ14,286円)

2020年9月

ボラティリティ対策のため、ポジション間隔を1銭から0.5銭に縮小。

初めて月利益が10万円を超えたが、売りポジションが増加したためスワップ利益がマイナスとなった。

月利益107,659円(マイナススワップ1,651円)

2020年10月

10月6日火曜日、売りポジションのマイナススワップにストレスを感じ両建てを止める。

代わりにポジション間隔を0.2銭に縮小。

月利益164,749円(内スワップ28,589円)

2020年11月

他の自動売買や株などを整理して、全ての投資資金をメキシコペソ円口座に集中。

口座資金は400万円を超える。

1ポジションのLOTを5LOTに変更。(約定利益500円)

月利益は297,412円(内スワップ26,712円)

ついに本業の手取りを超える!

資本金の増大こそが利益拡大の最適解だと確信。

2020年12月

ここまでの運用実績によって妻の理解を得られる。

妻名義で30年塩漬けにされたNTTドコモ株が強制償還され、全てメキシコペソ円口座に投入。

総資金10,000,000円を達成して2021年を戦う体制が整う。

月利益は384,649円(内スワップ104,549円)

2020年は総利益1,204,003円。

しっかり確定申告。(カード払いでマイルを獲得)

FXだけで年間100万円以上稼げたことで、今後の人生に明るい未来が期待できるようになった。

2021年

2021年1月

資金が増えたため改めて最適なLOTを検討。

1ポジション10LOTに落ち着く。(約定利益1,000円)

発注幅は0.2銭、利益幅は1銭を継続。

ちなみに利益幅1銭は最初からずっと変更していない。

月利益690.294円(内スワップ79,194円)

年初からいきなり月額50万円の目標を達成。

なお、2021年からは口座への入金は止めて、逆に毎月末必要に応じて出金するようにしている。

2021年2月

月利益643,000円(内スワップ79,900円)

営業日少ない中でもしっかり利益を確保。

2021年3月

月利益1,235,560円(内スワップ114,340円)

月額100万円の大台を達成。

2021年4月

ボラティリティが低下して日々の獲得利益が伸び悩む。

1ポジション10LOTから20LOTに変更。(約定利益2,000円)

月利益572,777円(内スワップ60,177円)

2021年5月

ポジションLOTを増やした成果が出始める。

月利益817,820円(内スワップ91,820円)

2021年6月

コアゾーンではポジション間隔0.1銭を採用。

月利益1,018,820円(内スワップ170,820円)

今期2度目の7桁達成。

2021年半期の成績

勝率100%

平均月利8%(年利96%相当)

約定3,500回

利益5,057,271円(2度のキャンペーン報酬を含む。サラリーマンの平均年収越え)

まとめ

2019年9月にメキシコペソ円トレードを開始してから、ブログ公開時点までのヒストリーを総括してみました。

こうして振り返ってみると、現在生き残っているのは単なる偶然でしかないことが再認識できました(笑)

最も危なかったのはコロナショックの大暴落でしたが、あの時全決済していなければ損切りか強制ロスカットで資産を半減させていたことでしょう。

そして、やはりFXは自分には合わなかったという忸怩たる思いを抱え、今度こそ永遠にFXから距離を置くことになったに違いありません。

これからも時折この記事を読み返すことで、FXがあくまでも投機であり永久に勝ち続けることはできないゼロサムゲームだということを深く心に刻むつもりです。

そして、FXを続けている限りは慢心することなく自分自身の欲望と恐怖をコントロールしていきたいと思います。

おすすめの記事