pick up!
FIRE達成後の新しい生活様式について

FIREによって経済的自立を達成すると、仕事のために定住する必要性から解放されます。

現時点では通勤の利便性を考慮してやむを得ず横浜に住んでいますが、もうかれこれ10年以上同じ場所で暮らしていることに正直辟易しています(笑)

プロフィールでも述べていますが、就職して実家を出て毎年のように転勤する生活を繰り返した結果、同じ場所で暮らすことが苦手な体質(パッセンジャー体質)になったのかもしれません。

そして、私にとってこの定住しない生活=転住生活の実現こそがFIRE達成のモチベーションなのです。(現在の会社員生活にはかなり満足しているので、ブラック企業から脱出したいっ的なモチベーションは皆無)

私のイメージする転住生活とは

定住も移住も継続して同じ場所で暮らしていくライフスタイルです。

共通しているのは、どちらもこの場所で生きていくという覚悟が必要だということ。

かつて私も地方移住(田舎暮らし)や海外移住に憧れて、実現に向けて検討していた時期がありました。

しかし、移住にはその土地において当事者としての責任が発生します。

地方移住や海外移住の難易度が高いのは、ここに由来していると考えています。

旅行者(傍観者)としては良い土地だったけれど、移住者(当事者)としてはそうではなかったというような視点の変化によって生じるギャップです。

例えば、個人的には城下町や門前町など伝統的な古い街が好きなのですが、そういう街はいわゆる他所者には敷居が高いことが多いです。

毎日ちょっとした違和感の積み重ねが大きなストレスを生むことになりかねません。

また、移住は失敗だったと途中で気がついても、退路を絶って移住していた場合など前にも後にも進めなくなってしまいます。

一方で私の理想とする転住生活とは、住民票を置く都市をベースに気に入った都市で気の向くまま暮らし、やがて別の都市へと移動を繰り返すライフスタイルをイメージしています。

こういうライフスタイルは他にもノマド、アドレスホッパー、パーマネントトラベラーなど若干のニュアンスや目的の違いによって表現が変わることがありますが、共通しているのはその土地の当事者ではない(傍観者あるいはパッセンジャー)ということです。

ここが私の最も重視しているポイントなのです。

したがって、私は転住生活が始まったとしても、引き続き現在居住している横浜に住民票を置くつもりです。

それは横浜を転住のベースキャンプとして活用することで、以下の問題点を解決するためでもあります。

  • 郵便物の受取
  • 納税、年金及び健康保険
  • 家財保管倉庫
  • 転住生活の一時休憩

また、横浜は交通のハブとして利便性が高く、何よりも大都市特有の他人に無関心である特性を持ち、私のような他所者が暮らしやすい都市だと思っています。

しかし、残念なことに横浜(および東京エリア)は自然災害危険度の高い都市第1位(2013年スイスの再保険会社スイス・リー発表による)であり、これを回避するため将来的にはベースキャンプを福岡市に移行したいと考えています。

なぜ転住生活を目指すのか

実際のところ、転住生活というのは面倒なことが多いライフスタイルだと思っています。

黙って定住していれば発生しない諸問題と常に向き合っていかなければならないからです。

ではなぜ、そんな面倒なことをするのかというと、私の考えるメリットが面倒というデメリットを上回っているからです。

同じ場所に長く留まることで運気が澱む(ような気がする)

こういうとなんだかスピリチュアルに傾倒している人みたいですが、そこまで大層なものではなくもっと単純に経験則によるものです。

私は住む土地や住居が人の精神面に与える影響はかなり大きいと考えています。

なんとなく居心地が良い(悪い)場所というのは誰しも感じた経験があるのではないでしょうか。

居心地の悪い場所というのは、やはり自分にとって何か違和感が存在する証拠です。

速やかに別の場所に脱出することで違和感を排除すべきです。

逆に居心地の良い場所というのもちょっと曲者で、それはその土地が自分を縛りつけようとしているものだと思っています。

なので居心地の悪い場所はもちろん、居心地の良い場所にも長く留まらない方が良いというのが私の持論です。

同じ場所に滞留しているとベッドの下からしがらみという草が伸びてきて、自分をそこに縛り付けてしまう。

そんな漠然としたイメージが湧いてきて時々恐怖を感じます。

知的好奇心を強制的に刺激するため

転住生活によっていつも違う場所で寝起きしたり、その土地ならではの食事をしたり、歴史的建造物に触れたり、異なる価値観を持つ人々と出会ったりすることは、自分の知的好奇心を常に刺激してくれるでしょう。

一般的には年齢を重ねると既知であることが増え、そこから刺激を得ることは少なくなります。

また、自分自身がそういう刺激や変化を好まなくなっているかもしれません。

しかし、脳を活性化するためには、知的好奇心を刺激し続けることが不可避だと考えています。

人間の若さとは、重ねた年齢ではなく知的好奇心の度合いによるのではないでしょうか?

リスクヘッジとして

私は日本人として日本に生まれ育ってきました。

しかし、幸運なことに最初の就職に伴って旅行者ではない視点から世界中の国々を訪問する機会を得ました。

これによって世界には多種多様な国があり、人々が生活していて、人の数だけ価値観も異なっていることを実体験として肌で感じることができたのです。

中でも気候や地形がそこに暮らす人々に与える影響について、特に興味を覚えました。

そして、外国から日本に帰国するたびに恵まれた自然環境と暮らしやすさを再認識するようになりました。

しかし一方で、日本が抱える自然災害リスクの大きさにも改めて気付くことになりました。

これまで日本はたびたび大きな自然災害に見舞われながらも、その都度奇跡的な復興を成し遂げてきました。

それは世界に誇るべきことなのですが、見落としてはならないのはその時亡くなった人命は決して元に戻ることはないということです。

つまり、自分自身が被災者にならないようにするには、リスクヘッジとして国内外を問わず自分の暮らしやすい候補地をいくつか確保しておくことが重要だと思い至ったのです。

自然災害のリスクについて十分に警戒した上で、最終的に何も起こらなければそれに越したことはありません。

しかし、なんの備えもなく漫然と日本で暮らしていた結果、未曾有の自然災害に遭遇して命を落とすようなことは回避したいと思うのです。

法人としての事業目的

最後はちょっと現実的な話になりますが、FIRE達成後に設立する法人の主な事業目的の一つに転住生活の調査研究というテーマを考えています。

調査研究というとなんだか大層な感じがしますが、要するに自分の暮らしやすさを追求する過程で得た知識や経験をブログなどの媒体を通じて世の中に情報発信するということです。

事業として行う以上、それに要する諸費用は全て経費ということになりますね?

。。。まあ、そういうことです!(笑)

転住生活実現の条件

転住生活実現のために必須の条件は、定住という拘束から自由になれるかどうかということです。

実家(故郷)に起因する拘束

  • 家業を継承する必要がある。
  • 両親と同居する必要がある。
  • 実家(故郷)のコミュニティから離れたくない。

といった拘束要因が考えられます。

しかし私の場合、父親はサラリーマンだったので継承するような家業はありませんし、現状では同居して介護する必要もありません。

また、就職してからずっと故郷を出て生活してきたため、連絡を取り合う地元の友人等は皆無です。

経済的理由に起因する拘束

自分の生活基盤である職業によって居住地を限定されている人は多いでしょう。

というよりもほとんどの人はこの経済的理由によって定住を強いられているはずです。

私が横浜に定住しているのもやはりこれに起因しています。

現時点では会社員として東京都内に通勤しているので、交通の利便性を最重視した結果と言えるでしょう。

しかし、このまま順調に一定レベルまで資産運用できれば、FIRE達成して会社員生活から卒業できそうです。

そうなればもはや横浜に定住しなければならない理由は消滅します。

転住生活に終わりはあるのか?

転住生活はかなりエネルギーを要するライフスタイルです。

これから年齢を重ねていく中で、いつまでそんなライフスタイルを継続できるのか不安はもちろんあります。

ただ、最終的にどこかに落ち着くとすれば、それは転住生活を繰り返す中で見つけた自分にとって最高の場所になるでしょう。

そういう意味では転住生活の究極の目的は、自分の終焉の地を探す旅なのかもしれないですね。

まとめ

私自身は転住生活を最上の暮らしと定義しているので、その観点からいろいろと述べてきましたが、同じ土地に先祖代々暮らしながら伝統を継承していくというライフスタイルには尊敬の念を持っています。

そういう人々がいるからこそ、私のようなパッセンジャーが恩恵を受けられると認識しているからです。

私にできる唯一の恩返しは、その地域でお金を落とすことくらいですので、自己資産の許容範囲内でしっかり貢献したいと思います。

順調にいけば2024年から始まる転住生活に向けて、これから着々と準備を進めていきます。

その頃にはこのブログのメインテーマの比重も資産運用から転住生活へと変化してゆくことでしょう。

おすすめの記事