私が実践しているメキシコペソ円トレードを端的に言い表すならば「IFD手動リピート手法」というのが最も適切でしょう。
手動である以上、完全自動トレードに比較すると実施すべきこと(あるいは考慮すべきこと)はそれなりにあります。
この記事では私が日常どのようにトレードを行なっているのか、タイムスケジュールに沿って説明しています。
一週間のタイムスケジュール
土曜日の朝
一週間のトレードが終了する時であり、開始する時でもあります。
終了とは文字どおりトレードの終了ですが、開始とは翌週の新規IFDを発注することを示します。
というのも私は新規IFDの期限を「週末」に設定しているので、土曜日の朝に一旦全ての新規注文がリセットされるからです。(約定済みポジションの決裁注文を除く)
ちなみに夏時間は土曜日の05:40(冬時間は06:40)に取引が終了。
この後05:40から06:10までは通常メンテナンスが実施されるので発注不可。
また、土曜日は08:00から不定期にサーバーメンテナンスが実施されることもあり、基本的にはこの06:10から08:00までの間に次週の新規発注を行っています。
運用上は月曜日のトレードが始まるまでに新規発注すれば全く問題ないのですが、私自身のこだわりとして、あえて土曜日の朝に一週間の集計を行い、次週のトレード戦略を立案した上で新規IFD発注まで完了することをルーティーンにしています。
週末はトレードのことを忘れてのんびりしたいからというのが、その最も大きな理由ですね。
一つ重要なことは、この時点では新規発注するのは指値IFDのみだということです。(さらっと書きましたが、実はこのトレード手法の肝です)
その理由はメンテナンス終了後2時間程度はスプレッドが広がりやすく、意図しない約定や不利な約定が発生する可能性が高いためです。
なので、逆指値IFDの必要がある場合は期限を当日限りとして、かつスプレッドが落ち着いてから発注しています。
月曜日から土曜日の朝まで
さて、月曜日の朝を迎えてトレードが始まってしまえば、後は約定したポジションを淡々と再注文する作業の繰り返しになります。
ただし、レートが高値を更新していく場面、逆に急落する場面においては発注に工夫が必要となります。
レートが高値を更新していく場面
レートがグングン上昇して保有ポジションが全て決裁されるような状況においては、どこまでレートについて買い上っていくか判断しなければなりません。
例えば上昇したレートに応じて全てのポジションを取得した場合、直後に急落したならば次にその高値を試すまでずっとその価格帯のポジションを保持することになるからです。
それはそれでスワップが発生するので良いのですが、全保有ポジションの平均レートを押し上げることになり、その結果として証拠金維持率に影響を及ぼします。
レートが急落する場面
レートが急落していく場面においては、自分の資金と総ポジションによる強制ロスカットのレートを意識する必要があります。
使用しているFXトレードシステムの規約上、証拠金維持率が100%を切ると強制ストップロスが発動されて資金の大半を失うことになります。
それは一般的な裁量FXトレードと違って自分自身で損切りを入れていないからです。
もちろん潤沢な資金、あるいは限定的なポジションによってレバレッジ1倍以下であればこの限りではありません。
しかし、現実は潤沢な資金など望めない状況でのトレードになりますから、資金運用効率と安全性がトレードオフできるポイントを探りながらポジションメイクすることが必須なのです。
これに関してはやはり経験を積んでいくしかない部分かなと思います。
ちなみに私自身はレバレッジ3~5倍で少し負荷をかけた状態が一番気にいっています。
なぜなら証拠金維持率が1000%以上あれば精神的には非常に余裕があるものの、獲得できるスワップは少なくなり少々物足りなさを感じるからです。
特に1日の値動きが少ない日などは、スワップである程度の稼ぎを確保できているだけで安心感が増します。
1日のタイムスケジュール
では次に1日のトレードの流れを主な市場の特徴に沿って説明します。
平日は規則正しい生活を心がけていて、以下のようなルーティーンを維持しています。
05:00 起床
06:00 自宅出発
07:30 職場到着
17:00 職場出発
18:30 自宅到着
21:30 就寝
東京時間
朝のメンテナンス時間終了時(夏時間06:10以降)に前日分集計のため
- 建玉合計
- 口座内容照会
- パーソナルレコードカレンダー
これらのキャプチャーを取得します。(出勤途中)
東京時間は日本在住者にとって最も馴染み深い時間帯と言えるでしょう。
と同時に一般的には日中仕事をしている人にとって、少々トレードしにくい時間帯でもあります。
しかし、私のトレード手法では決済約定があった場合に同じ内容で再注文するだけですので、さっとスマホを出して30秒もあれば事足ります。
とはいえメキシコペソ円トレードに関しては、東京時間に大きな値動きは滅多にありません。
もし、東京時間に大きな値動きがあれば、その後のロンドン時間やニューヨーク時間にはもっと大きな値動きが起こることが多い傾向にあります。
ロンドン時間
東京時間に比べるとやや活発な値動きになる傾向です。
メキシコペソ円という通貨ペアの特性上、ロンドン時間は直接的な影響は少なめだといえそうです。
ただし、原油等の資源関連ニュースに関しては相応の反応があります。
ニューヨーク時間
メキシコペソ円トレードのメインとなる時間帯です。
しかし、私は超健康志向なので21:30までにはベッドに入ります。(今時の小学生でもこれより遅くまで起きてるような気がしますけど)
後は必要に応じてアップルウォッチが起こしてくれるのを待つのみ。
ただし、ニューヨーク時間には重要な指標が発表されることが多いので、一応指標がらみの値動きにも事前に対応はしておきます。
具体的には月初に発表される米国の雇用統計への対策として、事前に新規IFDを取り消しておくといったことです。
当日の値動きが活発だと夜中に何度も起こされることもありますが、逆にバイブレーションに全く気づかないこともあります。
そんな時は朝起きた時に思いがけず大量に決済約定されていて、寝起き早々テンションが上がりますね(笑)
感覚的には前日仕掛けた漁網に大量の魚がかかっているのを発見した猟師みたいなイメージです。(とったど~みたいな?)
いずれにしてもモニターの前に張り付いて、目を血走らせながらトレードしているわけではないので気持ち的にも楽ですね。
まとめ
今回は私が実践しているメキシコペソ円トレードをタイムスケジュールに沿って紹介してみました。
手前味噌になりますが、私のトレード手法のエキスが全て凝縮されているブイヨンのような記事だと思っています。
全く推奨はしませんが、もしこの記事をしっかり読んで内容を理解し実践するならば、私と同様の成果を得られるでしょう。
何といっても重要なことは強制ロスカットにならないよう資金管理することであり、そこさえ押さえておけば日々楽しくトレードすることができます。
通常の裁量FXとは異なり損切りオーダーを発注していないので勝率も100%です。
リスク極限を最優先するならばレバレッジ1倍以下でトレードすることで、メキシコという国が破綻しない限り永久に勝率100%をキープすることも可能です。
もちろん世の中に絶対ということはあり得ませんので、私自身はリスクをとってでも早めに資産を形成して1日も早くこのチキンゲームから離脱したいと思っています。
FXトレードの本質は己自身の欲望と恐怖心とのせめぎ合いであり、それは少なからず精神的な負担を伴うものだからです。